人を想うということは、かくも優しく、強欲で、儚いものである。





二章


 粛々と七回忌を終え、事務所に戻る父親に緑谷と飲みに行くことを告げた。特に何かを詮索されることもなく、そうか、とだけ言い残して去っていた父親のことはすぐに頭から消え去って、入り口付近で緑谷と待ち合わせ駅近くの店に移動する。
 社会人になってから居酒屋に連れて行かれるようになったが、あまり店の良し悪しはわからない。その点、緑谷は店の調査にも彼の能力を遺憾無く発揮し、どれがいいかと聞いてきた。緑谷が選んだ店ならどれでも構わないとは思ったが、それだと逆に時間がかかりそうだったのでなるべく個室のありそうな店、とだけ答えた。
 ヒーローデクとショートは、それなりにメディアへの露出がある。特に自分は変装をしないので、わかる人にはすぐにわかる。普段はどの店に行こうが気にしないが、下手に大衆の店に行って騒ぎになってしまっては、緑谷とゆっくり話ができやしない。それは避けたかった。
 どことなく古びた雰囲気を醸し出す一軒屋の居酒屋に入り、個室に通してもらった。ヒーローショートですよね、とこっそりと尋ねられたので頷くと、後でサインくださいと頼まれ首を横に振る。そういうのは得意ではないし、事務所の許可なく行うと後々面倒なのだ。ただ、心底落胆した顔をされてしまうと心は痛い。以前は代わりに握手を求められて応じていたものの、過激な女性が個性を使って襲ってきたことがあったのでそれもやめていた。
 すると緑谷が、朗らかに店員に声をかけた。
「あなたの個性はなんですか?」
 個性好きの緑谷らしい質問だな、と思った。女性が、指先から水を出すだけの弱い個性で、と謙遜すると、緑谷がそんなことはない、と首を振った。彼の質問が、ただ個性を聞いただけではないことに気付かされる。
「たとえ威力が小さくても、水を出せるのは人の役に立てる立派な個性ですよ! 例えば災害時なんて、水は支援物資として欠かせませんが、あなたの個性ならその場に居る全員を助けることができるんです。傷を洗ったり、顔を洗ったり、そんな当たり前の事を当たり前にさせてくれる個性です。決して弱くなんてありません」
「デク……」
「あなたの水とショートの火を組み合わせれば、お湯だってできちゃいますね!」
 最後の方は茶化して。なんでもないことのように個性のすばらしさを説いた緑谷の言葉に、店員は目の端に涙を浮かべて頷いた。何度も、ありがとうございます、と御礼を言いながら緑谷の手を握る。
 ほらショートも、と促され、緑谷が交わしていた握手を交代する。水の個性なら、特に問題は無い。たぶん、自分への配慮も含まれていた。
 お通しと飲み物を運んで下がっていった店員は、何度も緑谷に頭を下げて「ごゆっくり」と二人だけの空間を約束してくれた。
「……すげぇな、緑谷」
「ん? なにが?」
「ああやって、通りすがりの誰かのヒーローになるんだ、おまえは」
「ええっ買いかぶりすぎだよ!」
 なんでもないことのように人を救う。
 災害現場を飛び交って誰かを救助することも、ヴィランに襲われた人を助けることも、寂しい思いをしている人に個性のすばらしさを説くことも、彼は当たり前のようにやってしまう。彼の言葉に、笑顔に、いったいどれくらいの人が支えられ、救われてきたのだろう。
「やっぱり、緑谷はヒーローだよ」
「そこは……デクじゃないかな……」
 緑谷がぼそりと囁いて俯いた。なにか不味いことを言ってしまっただろうかと焦りかけたが、すぐに顔を上げてにこやかにグラスを掲げる。
「乾杯しよ!」
「……おう」
 杞憂だったのだろうか。一瞬見せた陰りを帯びた緑色の瞳は、明るい笑顔の中で何一つ不自然さを感じさせないので、詮索しよう発しかけた言葉は飲み込まざるを得ない。
 グラスの淵が高い音を立て、中で氷がカラリと揺れる。二人して頼んだのは冷やして飲むタイプの日本酒で、すっきりとした喉越しと鼻に抜ける日本酒の香りを気に入っている銘だ。互いに大量の酒を嗜むタイプではなく、ゆっくりと時間をかけて一杯を楽しめる酒を好むという共通点を見つけ喜んだのは、数年前の話だったか。
「それにしても、もう七年なんだね」
「……だな」
「あっという間なのか、随分前のことなのか、不思議な感じだ。オールマイトがもう本当にいないって、未だに実感できない時があるよ」
「そうなのか?」
「うん。あ、もうちゃんと乗り越えてるからね!」
 慌てて取り繕うように両手を振った。そこは、もう式の時の様子を見て理解していたので疑うことはしない。
「……無理してねぇなら、いい」
 緑谷はほっと息をついて、運ばれてきた唐揚げを摘まんだ。
「ショートのニュース、いっぱい見るよ」
「デクのも結構見る。もう中堅になるらしいな、俺たち」
「まだ若手に毛が生えたようなものなのにねぇ」
「だな」
「でも、この前チャート入りしてたね。おめでとう!」
 まるで自分の事のように喜ぶ緑谷に、悪い気はしない。むしろ緑谷の名前が自分より下なのが解せないのだが。
 自分の名声は、悔しいが、やはり元ナンバーワンの息子という箔がついたものだ。飯田も似たようなことをぼやいていた。自分たちの世代は、両親がヒーローとして名高く、その七光りと揶揄されることが決して少なくない。
 本人の意志がどうであれ、外部から押し付けられたプロパガンダとしての顔は、いやでもそういった面をメディアに取り上げられやすい。
 反面、ヒーローデクのように普通の家庭で生まれ、オールマイトと似た個性を持ちながらも個性の発現が遅く、挫折を経験した幼少期から雄英生までへと上り詰めた精神というのは、それだけで美談になる。一般人が好きな、まさに英雄譚の序章のような経歴に好き勝手に彩られ作り上げられた物語。
 緑谷出久がどんな奴で、文字通り血を流しながら努力してきたのか、大きな物語の中では些細なことだ。あるいはそれすら、涙を誘うかたちへと変えられる。
「どっちにしても、もう僕たち二十八だよ。びっくりだ」
「……? それがどうかしたか?」
「あとちょっとで三十歳。高校卒業してから十年だよ十年! あっという間だよ……」
「お、おう」
「時間が流れるのが早いって最近すごく思う」
「緑谷、おまえ酔ってねぇか?」
 赤くなっているわけでもなく、口調が怪しいわけでもないのだけれど、妙な希薄に気圧された。
 これまで同期との飲み会でこんな風に絡むような喋り方をするのは見たことがない。彼らしくないと言えるほど一緒に飲んだわけではないが、もしかするとペースが早いのだろうか。
「憧れたヒーローに近付けたかなぁ……」
 緑谷の憧れ。オールマイトみたいなヒーローに、だ。いつだって笑顔で、誰かを救うヒーロー。それが理想なのだと学生の頃は常々口にしていた。
「まだまだ、なんだよな」
「緑谷」
 両手で持ったグラスに、緑谷の顔が逆さまに映る。
 緑色の瞳がまるで水面のようにグラスの光を反射して、どこか遠くを見つめていた。それがどこか弱気に見えて、心の内に描いている景色より自分を見ろと思った。ここに、緑谷に救われた人間がいるのだ。
「少なくとも俺にとって、緑谷は今でもヒーローだ」
「轟くん……」
「緑谷が向けてくれる笑顔が、俺の背中を押してくれた。辛いことや苦しいことから逃げずに、向き合って考えて足掻くことを教えてくれた」
「……」
 緑谷のことを考えるとき、左手を握り締めるのは癖になっていた。だが今日は、向かいに座る緑谷の右手を掬い上げ、歪んだ痕が残る歪な関節をなぞる。
「卒業してからほとんど会えてねぇが、ふとした時におまえの言葉が浮かぶんだ。どうすれば敵を倒せるか考える時、人質を取られて助けられねぇんじゃないかって思っちまった時……いつだって、おまえのたった一言が頭に浮かぶだけで、狭まった視野が広がる。どうすればいいか、目の前が拓けたみたいに道筋が浮かぶ。俺にとっておまえは、そういう存在なんだ」
 緑谷出久という人間が、俺の根本にはいる。彼は、間接的に俺が救った人たちを笑顔にしている。彼は、彼が気付かないだけで多くの人たちを笑顔にしているのだ。それを、知っていて欲しかった。
 緑谷は、瞳を潤ませて唇をきゅっと結んだ。泣くのを堪える表情。まだ泣き上戸のままなんだな、と苦笑が漏れる。
「俺も、もっと誰かにとってのヒーローになれるように、頑張らないとな」
「轟くんは……充分にヒーローだよ……」
 鼻を啜る音とともに弱弱しく紡がれた言葉に、無意識に右手を緑谷の頬に伸ばした。涙は零れていない。けれど潤んだ瞳は今にも雫を生み出しそうに揺れる。それを見せまいとするように、俯いた顔が、手元に影を落とした。
 右手は離し、左手は変わらず彼の指先に触れていたら、緑谷が逆に握り返してきた。その手に妙に力が込められていて、違和感を覚える。
「轟くん」
 顔を上げた緑谷の瞳は、先ほどの揺れが嘘のように凪いでいた。
 なにかを決心した眼差しが痛いほどに注がれて、心臓が嫌な音を立てる。まっすぐに前を向く、その顔は、いつかの体育祭で「勝ちたい」と強く宣言した彼を彷彿とさせた。

「僕ね―引退しようと、思ってるんだ」

「……は?」

 引退。
 引くこと、退くこと。
 それはいったい、なにから。
「なに、言って」
「ヒーローをね、もう、辞めようと思ってる」
 まっすぐな声。決意を込めた瞳。確固たる意志。緑谷から向けられるのは、そんな正の感情に溢れた未来を見る者の宣言だった。その内容が、たとえ欠片たりとも理解できなくても。
 薄く開いた唇から、ひゅ、と渇いた音が鳴った。
「……なんでだ」
「詳しくは話せないんだけどね。そうだな……僕の役目が終わってしまったから、かな」
「意味が、わからない」
「うん。そうだよね、ごめん。でもこれ以上は駄目なんだ」
 轟くんでも話せないんだ、と。眉を下げた彼の顔に微笑が浮かぶ。緑色の輝きが陰って、繋がったままの左手に落ちた。
 なぜそんな、諦めたような顔で笑うのか。もっとヒーローを続けるんだと、ついさっきまでそんな口調だったはずなのに。憧れるヒーローを目指すのだと、そう言っていたはずなのに。
 わからないことばかりなのに、冷静を装う自分が緑谷へと問いかけを口にしていた。
「……いつ」
「うーん、でもそんなに今すぐってつもりじゃないよ。引継ぎだってあるし、まだ受け持ってる案件もあるしね」
「他に誰か、この話をしたのか」
「……轟くんだけだよ。オールマイトがいたら彼に話してたと思うけど……他の誰かに話すつもりはないし」
 それは、もし自分が話すべき対象になっていなかったら、誰にも伝えずひっそりと一人で姿を消すことを選んでいたという事になるのではないだろうか。想像して、ぞっと背筋が凍った。そんなことがあってたまるか、と小さく舌打ちをする。
 どうして、突然そんなことを言い出したのか。
 この七年の間に大きな怪我をした―ヒーローを続けられなくなるような怪我なら、さすがにニュースになっているはずだ。
 辞めて別の職業に就く―緑谷がヒーロー以外を目指すなど、考えられない。
 個性になんらかのハンデがある―それが一番可能性としては高いが、彼の個性は既にコントール下に在るはず。そんな理由で、休業ならまだしも引退まで話が飛躍するとは思えない。
 選択肢を並べては否定し、彼の真意を考える。
 そんな自分を見て、緑谷は何を思ったのか、握っていた左手を両手で包み込んだ。同じくらいの大きさの手が、あたたかく脈を伝えてくる。引き攣った傷痕は、未だ右手に刻まれたまま。
「言おうかどうしようか、ずっと迷ってた。僕は一度、きみから離れる選択をしたから」
 落ちていた視線が上がる。
 綺麗だった。少し潤んで水の膜を張った、若葉の色を溶かしたかのような彼の瞳が、自分には計り知れない感情を孕んでそこに在った。
「なにを……」
「でもね。さっきの、きみの言葉があまりにも嬉しくて、僕は、やっぱり……」
 優しくて暖かくて、泣きそうなくらい、心を締め付けられる笑顔が―

「僕は、きみのことが好きだった」

 十年前は、一度として紡がれなかった「好き」という愛の言葉。
 それが、もう恋人ではなくなった今になって、緑谷から与えられた。
 息を忘れて、緑谷を見つめる。
 なんで、どうしてそんなに晴れやかな表情で、ひどいことを言えるんだ。
 その言葉を聞きたかった十年前。いま、そのようやく想いが通じ合っていたのだと知れて嬉しいはずなのに、こんなにも痛い。辛くて、哀しくて、やるせなくて。
 ヒーローではなくなると言った口で、どうして。

「言える時に言わないとって、思ったんだ」

―まるで、緑谷がいなくなってしまうような。言えなくなってしまうような。

「きみにはずっと、ヒーローでいてほしい。たくさんの人を笑顔にする、ヒーローに」
「それは……おまえの目指す姿だろ?」
「うん。僕が目指してきた、僕の理想のヒーローだ。だから、大好きなきみが、僕が目指したヒーローの欠片を繋いでほしい」
 自分の中に根付いている、緑谷出久という人間。それを伝えたかった。彼がいるから、自分が在るのだと。
 だが、彼が目指すヒーローの姿が、轟焦凍という人間を形成する欠片となる。ならそれはむしろ、甘美で逃れようのない呪いではないか。
 そもそも、彼がまだヒーローを辞める理由すら聞けていない。それが聞けないことには、何一つ頷くことなんでできない。
「緑谷、俺は」
 ピリリ、と募る言葉を遮るかのように携帯の呼び出し音が鳴った。聞き慣れない音は、自分のものではない。
 緑谷はポケットからスマホを取り出し、表情を険しくさせた。
「ごめん。出動要請だ」
「話がしたい。俺は納得していないからな」
「……」
「緑谷」
 離れていきそうになった手を掴み返して、去ろうとするヒーローの顔をした緑谷を引き留める。
 こんなにも彼は当たり前のようにヒーローなのだ。とても辞めようと心に決めた人間には思えない。心は、いつだって瞬時にヒーローになる。
 少しばかり逡巡を見せた緑谷は、一つ頷いて、手を離すように促した。彼のヒーロー活動を妨げるのは本意ではないが、このままなんの約束もせずに別れるのだけは避けたかった。
「たぶん、少ししたらエンデヴァー事務所に協力要請があると思う。その時に会えると思うから」
「本当だな」
「ヒーロー活動のことで、嘘はつかないよ」
「……わかった」
 手を離すと、財布から引っ張りだした金を手渡される。ごめん、今日はありがとう、と急ぎ口調で言い放ち、緑谷は一瞬で夜空を駆け抜けるヒーローとなった。電撃を思わせる緑の光の軌跡が、短い余韻として残る。
 謝罪と共に笑った彼が、歪だった。残像に浮かぶ薄らと口元を彩る弧は、ひどく焦燥を掻き立てた。
 あんな風に歪に、本心を隠したような笑い方をする奴だっただろうか。昔はもっと裏表のない、誰もが安心するくらい自分の感情に正直な表情をする奴だったはずなのに。
 この十年で変わってしまったのかもしれない。ヒーローという職について、彼もまた処世術を身につけたということなのか。それは少し寂しくて、しかたのないことかもしれないと思う。でも何かが違うと、そう自分の感覚が訴えていた。
「なんで、だよ」
 あんなにもヒーローなのだ。緑谷出久は、どこまでもヒーローの鑑のような存在で。
「おまえがヒーローを辞めるなんて、信じられるわけねぇだろ」
 ぬくもりが消えてしまった左手に唇を寄せた。

 十年前、一度諦めた。それが互いのためだと思った。緑谷の感情を無視してまで関係を続けるだけの度胸がなかった。

―なんでいまさら、好き、だなんて

 ぐしゃりと右手で頭を抱え、苦渋に満ちた呻き声のようなものが口の端から零れる。
頭の中がこんがらがっているのに、耳に残る響きが、彼への燻っていた想いを嫌になるくらいはっきりと自覚させた。



 十年前の、春。卒業と共に、緑谷と別れた。
 好きだと告げたのは自分からだったけれど、僕だってと、か細い声で是を返してくれた緑谷へ抱いた愛おしさを、今でも忘れられない。
 ほとんどの授業は終わっていて、インターン活動がメインとなっていた三年の後期。寮の互いの部屋でやることはやったし、できる限り同じ時間を共有した。好きだ、とか、そんな拙くて幼い愛の表現ばかりを彼に囁いていた。
 そんな中で、緑谷は決して未来の話をしようとしなかった。好きだ、と言葉を口にしなかった。自分を好いていることを態度では示してくれたし、違う言葉ではたくさん伝えてくれたけれど、好きという感情表現だけはしなかった。
 卒業したら別々のヒーロー事務所に行くことは決めていた。その場所がそれなりに離れているという事も知っていた。それでも、恋人という関係を共有し、あの瞬間に緑谷の一番が自分で、自分の一番が緑谷であることが嬉しくてたまらなくて溺れていたのだと思う。緑谷へ向ける感情があまりにも大きすぎて、それを彼が許容してくれているのだという錯覚に陥っていた。
 ヒーローである緑谷を純粋に尊敬して、彼に負けないヒーローでいたいという気持ちは本物だ。離れ難さはあったけれど、互いが決めた道を進むことと、恋人であることは両立できるのだと思い込んでいた。
 だが現実は、ほんの数ヶ月だけ過ごした恋人という甘い痛みを植え付けて、それぞれの目指す道のために、別れることを決めた。
 好きだという気持ちが薄れたわけじゃない。
 ずっと好きだ。十年経った今でも、変わらず緑谷のことが大切で、彼から貰った言葉は宝物で、彼が目指すヒーローに並び立ちたいと思っている。
 好きだらこそ、無理に関係を続けるべきではないと気持ちに蓋をした。心の奥深くに燻らせておきながら、表に出ないように氷漬けにしてしまった。
 緑谷の放つ、あのヒーローとしての輝きを損ないたくなかったから。
 彼が決めたことを、彼の気持ちを一番に尊重したかったから。
 それが良かったことなのか、後悔がなかったのか。十年経った今でも、わからない。
 ただ、涙ながらに「ごめんね」と謝った緑谷と最後に交わしたキスが、彼がずっと抱え込んでいるのであろう秘密を暴くきっかけにならなかったことだけは、今でもやるせなくてしかたがなかった。