sweet over the night dawn
*フレユリでエロ(R18)
*閲覧はくれぐれも自己責任でお願い致します。
*ヘリオード宿屋でいちゃいちゃしています。
*モコモコ様のみお持ち帰り可
しとしとと降る雨。流れる水の音。少しばかりしっとりと湿った空気が不快ではない程度に肌に沁み込んで、逆にそれが心地が良い。
宵闇は街と溶けるように方向感覚を曖昧にするけれど、何度も通った宿への道を間違えることなく足を運んだ。
以前は労働者と貴族の格差を凝縮したような街だったけれど、今は夜通し働いている人影も無く、雨のため窓を閉じていて声も聞こえない。
窓から漏れる明かりだけが、そこに人が住んでいるという証。
魔導結界の無い今、真夜中に外を出歩く人はほとんどいない。
そのおかげで、騎士団の服を着たままのフレンがそこら辺を歩いていても、「あ、騎士団長様だ!」と声をかけられることもない。
ただ、街のいくつかの場所で警備をしている騎士からは無言の敬礼を受けて、同じものを返した。
世界が災厄から救われても、魔物の脅威は常に身を脅かす。結界に頼れない今は尚更で、どうしてもそこは人材を投入し補強するしか手段がなかった。
しかし魔導器が失われた今、個々人の強さや判断力というものが重視されてきて、騎士団の再編も含め大々的な改革が行われている。
先ほどの騎士もそう。騎士団長というトップは、以前は敬い尊び、とても遠い存在だった。
しかしフレンは、騎士団長の地位における仕事をこなしつつも、末端の兵士に声をかけることを忘れず、小隊の訓練にも度々訪れては自ら指示を出した。
それは、忙殺されていた数年に比べて少し余裕が出てきたということでもあり…より民衆に近い騎士団を作るために、良い部下がその数年のブランクを埋めていたということもある。
ソディアを始めとする、かつてのフレン隊の面々は、今や騎士団小隊長であったり、隊員の中でも、何かしらのまとめ役であったり。
貴族を嫌っている者はいても、それを表に出すことなく自制し他を嗜めることのできる立派な騎士になった。
騎士団として、民衆を守るというのは自分たちの誇りである――そうして、幅広い人員確保と徹底した思考訓練を行い日々の鍛錬を積み重ねる。
そうしてフレンが戻ってきたとき、彼の手足となる騎士団でいるように。
もちろん、所謂『貴族達』によって構成された騎士隊が未だ存在している現状では、すべてがうまくいっているわけではない。
それでもフレンが騎士団に裂く時間が増えた時のためにと、騎士たちは己の意志で、整えていたのだ。
恵まれている、とフレンは常々思っている。
煩わしい事も厭う事も、怒って壁を殴りつけることだってある。
だが、自分は騎士団長として騎士団を率いていて良いのだと、いつも励まされている。
信頼してくれている皇帝。優秀な部下。信頼できる仲間。慕ってくれる民衆。全て、自分にはなくてはならない存在。
それなのに、時折、ふと彼の存在を探してしまう。
隣にいないことの方が多いのに、隣にいるのが当たり前の彼。
隣に立つよりも、面と向かうか背中を預けていることの方が多い彼。
声が聞きたい。
抱きしめたい。
あのしなやかで細い身体を、自分だけのものにしたい。
言えば、呆れられるだろう思考を止めることはできなくて。
偶然ヘリオードに滞在していたフレンは、偶然にもヘリオードに宿をとっているという彼に会いに、陛下の許しを得て、やってきた。
快く、「どうぞ、ゆっくりしてきてください」なんて笑顔で言われてしまうと、なんだか返事に窮するのだけれど。
純粋に休んでほしいという心遣いを感じて、フレンは感謝の言葉を残して迷わずユーリの下へ行くことにした。
つまり、ユーリはフレンの突然の来訪を知らない。
もう寝ているかもしれない時刻だが、そんなのは関係なかった。
ただ、ユーリを見て安心したいだけ。心の奥に灯る熱には気付かないふりをして、フレンはユーリの宿泊する建物の扉を開く。
中は、以前と変わりなく質素でぼんやりとした明かりしか光源がなかったが、それが逆にこの街の雰囲気に合っていて。
宿の主人にぺこりとお辞儀をすれば、眠気眼で受け付けをしていた主人を一瞬の間をおいて驚いたように跳ね起きた。が、フレンが唇にあてた人差し指に気づき、ぐっと上げそうになった声を堪える。
なるべく音をたてないように傍まで寄って、フレンは、夜分遅くすみませんと前置いた。
「ユーリ・ローウェルがこの宿に泊っていると聞いたのですが」
「あ、ああ…二階の、一番奥だよ」
心底驚いたため、なぜか宿泊客の一人の名前を知っているのかさえ疑問に思う事もなく、主人は目の前の帝国騎士団長の質問に正直に答える。
「すみません、ありがとうございます」
「いや…えぇっと…」
「そうだ。僕が此処にいることは、どうか他の方々にはご内密に」
ただ、旧友に会いに来ただけですから、と微笑んでフレンはユーリの部屋に向かった。
* * *
しとしとと降る雨は、やまない。
なるべく静かに部屋に入った――もしくは侵入した――フレンは、ベットの上で寝息を立てるユーリにそっと近づく。
がちゃがちゃと煩い鎧は着ていないため、完全に消された足音は普通の聴覚ではとらえられないほどの音だけを響かせて、ユーリの顔に影を落とした。
フレンは止めていた息をそっと吐くと、彼の来訪に気付かないユーリに安堵の笑みを浮かべ、そっと髪に手を伸ばす。
人差し指と中指だけで摘んだ髪は、するりとフレンの指に絡んでほどけていく。零れ落ちる砂のように、指を伝って落ちる水のように。
その感触が気持良くて、今度は一房を手にとって口付を落とすと、同じようにさらりと零れゆくそれを楽しんだ。
瞬く星に照らされた顔は、もう二十代も半ばにさしかかる青年のものとは思えないほど、幼くて可愛くて。
伏せられた瞼も、長い睫も、少しだけ空いた口も、肌触りのよさそうな頬も。ユーリの顔を構成するすべてに、目を奪われる。
一つずつキスをしてしまいたい衝動を抑え、おでこにだけ一つ唇を落とせば、むず痒かったのかユーリは身を捩った。
起こしてしまったのかと息を潜めるが、そのまま体勢を変えて眠りに落ちた彼に、良かったと再度息をつく。
起きる様子はない。それは、馴染んだフレンの気配に起きる必要が無いと無意識に判断しているのか。
それとも、フレンの気配に気づかないほど疲れているのか。
前者なら嬉しさに頬が緩んでしまいそうだが、後者なら起こすのは可哀想だ。
ただでさえ世界を飛び回っている彼が、こうして宿をとって休んでいるぐらいだ。
後者の可能性だって、無きにしも非ず。
それでもフレンは、体勢を変えたために晒されたユーリの肌蹴た胸元と腰に視線を奪われ、問答無用で襲いかかってしまいそうな自分を抑えきることはできなかった。
目の前に、恋人の無防備な姿。寝ているとはいえ、その上下している胸元でさえ自分を誘っているような錯覚に陥ってしまう。
寝着の合間から見える細い腰に指を這わせ、ゆっくりとお腹の上までシャツをたくしあげる。
ベットが軋む音さえ気にせず、ユーリを跨ぐように乗り上げて、できるだけ起こさないように胸元まで寄せたシャツの下からちらりと見える胸の飾りにそっと舌で包んだ。
「…んっ」
鼻にかかった、甘い声が漏れる。
ユーリが擽ったそうに腰を揺らしているのに構わず、舌先でちょんと突けば、無意識に身体が震えた。
もう片方を指先で摘んでピンと立ったそれをもみほぐすように潰す。
すると、しっかりと快感が脳に伝わったのか、ユーリの声がより性的な色を帯びた。
「ぁ、んっ…ン…」
頭上で洩れる声が耳にダイレクトに響き、下半身が重くなるのがわかる。
早くユーリのナカにいれたいと主張する己に、流石にそこまでやってしまうとユーリの機嫌を損ねるのではという懸念が頭を掠め、どうにか衝動を抑え込む。
目を覚まして、なんて理不尽な願いを心の中で呟きながら、フレンは休めることなく舌を動かした。
ねとりと唾液が絡まって、その頂上と己の舌先が糸を引く姿は、なんとも淫猥で欲を増長させる。
潰していたもう片方は、フレンの指を押し返さんばかりにどんどんと硬さを増していって、舐めてほしいと言わんばかり。
逆らうことなくもう片方も口に含んで、今度は音を立てて吸い上げる。
すると、ユーリは片方の手をフレンの頭に置いて、髪を引っ張った。
「…やっ…あぁ……」
流石に痛みを覚えて口を離すと、ユーリの手からも力が抜けて。次いで、身体をピンと張ったかと思うと、瞼が徐々に持ち上がり、揺れる黒曜石が姿を現した。
わずかに虚空を彷徨ったそれは水面に漂うように濡れて潤んで。
あまりの美しさに、その視界を全て自分のものにしてしまいたくなる。
フレンはそっと瞼に顔を近づけて口付をを落とせば、ユーリは視界に広がった金髪に数度瞬きをして、名を紡ぐ。
「フレ、ン…?」
「ごめんね、起こしてしまって」
まだ覚醒しきっていないらしい意識に、甘く低い声が響く。
脳に直接注がれるような柔らかい声色に満足気に笑んだユーリは、そっと右手を差し出して、フレンの頭を撫でた。
「なんだよ、おどろいた。どうしたんだ、こんな夜中に?」
「君がここに来るって知ったから」
舌っ足らずな口調が可愛くて、ユーリの下唇を人差し指で辿る。
少しだけ乾いた唇がフレンの名を呼ぶ。擽ったそうに目を細める様子に嫌がるそぶりは感じられなかった。
人差し指の代わりに舌を使って、ユーリの唇に潤いを与えようと舐めれば、顔をふいとそむけてしまった。
何か嫌だっただろうかと不安に思うが、ただ恥ずかしいだけだと赤くなった目元から予想がついて。
ああもう、可愛いなぁと心の中で呟いた。
めちゃくちゃにしてしまいたい。自分が与える快感に酔う、甘い声が聞きたい。
その欲望に逆らうことなく、ユーリが顔を背けることによって晒された、鎖骨から首、そして耳元までのラインにごくりと息を呑み。
うっとりとしながら、丁寧に舌を這わせ始めた。
「や、フレ…!」
完全に覚醒に至ったらしい意識が、羞恥を覚え始めたのか。
首筋を舐め上げられるむず痒い感覚に身体を震わせ、ユーリはフレンの腕を掴んだ。
止めるように願った声も、ただ快感を増長させる色にしかならない。
「…ぁ…ぅあ、っ…」
「…ユーリ…」
「そ、な…喋るな…!」
耳まで到達した熱いそれが、耳の中まで侵入してくる。
ぴちゃぴちゃと濡れた音が直接響いて、その感覚にぎゅっと目を瞑る。
嫌だと言ってもフレンはやめてくれない。
さらに息を吹きかけられて、ざわりと体の芯まで震えるような甘い痺れに、音にしかならない声が上がるだけだった。
「ね、ユーリ…こっち向いて」
やがて、耳元ではなく、少し離れたところから聞こえた声に、閉じていた目を開けてそっと上を向く。
すると、フレンは熱っぽい目をしてユーリを見つめていて、そのままそっと口付けを落とした。
唇を啄むようにしていたと思えば、息をしようと微かに開いたそこから舌を入れて、口内を掻き荒らしていった。
「ふっ…んぁ、ん……はっ…フレッ、ひゃっ」
「――ユー、リ」
「はぅ…、ぁ、あんっ」
気持ち良さそうに応じるユーリの胸を再度弄れば、吐息と共に艶のある声が漏れる。
そうして開いた口から覗く赤い舌に、噛んでやればどれほど気持ちいいだろうと思い立ち、舌を使って吸い寄せるように舌を自分の口内に導いた。
フレンに甘噛された舌から伝わる快感に身を捩り、もっとと言わんばかりに口付けを深くする。
ユーリ自ら誘うように首に腕を回されたことに多少なりとも驚くが、気持ちがいいのはフレンも同じだった。
噛み付くようなキスを送れば、自然と身体は寄り添って。
お互いの下腹部で主張するソレに気付いたフレンは、そっとユーリの下に手を当てて、服の上から揉みこむように刺激した。
「ひっあぁ…ッ!」
嬌声が上がり、繋がっていた唇が離される。
ユーリは少しだけ腰を引いて逃げようとするが、フレンは器用にも片手でズボンを下ろすと、ユーリのソレを直に触り始めた。
「まっ、て…フ、レ、んぁ!」
既に立ち上がったそれは今にも弾けそうなほどで。我慢しなくてもいいと言わんばかりのフレンの手つきに、快楽に流されまいとシーツをきつく握りしめる。
するとフレンは、ユーリを触っていた手を退けて、両手でユーリの掌を包み込んだ。
「シーツじゃなくて、僕の背に縋っていいから」
「んっ、でも…お前の背に…」
「いいよ。君が付けてくれたものなら、何でも嬉しい」
そう、甘く蕩けるような声で言うものだから。
ユーリは逆らうことなくフレンに導かれるままに背に腕を回して。
いつの間にかお互いが一糸纏わぬ姿になっていることに気付くこともできず、次に与えられるだろう快感に眉を寄せた。
くちゃり、と響いた音。体内で蠢く異物。意図的に快感を引きずり出すように、抜き差しを繰り返される指。
わざとなのか偶然なのか、煽られるだけ煽られたユーリは、フレンのモノをナカに入れる前にすでに息も絶え絶えで。
でも、大好きなフレンの声で名前を呼ばれる度に、新たな快感と幸福が、いつも胸を満たすのだ。
「あ、イィ……――っ!」
奥深くを強引に暴かれても、ナカをめちゃくちゃに掻きまわされても。
快楽で頭も体も満たされている中、フレンの顔を見れば、いつも幸せそうで。
繋がっている所が焼けそうなほど熱くて、響く水音もあられもない声も、全部フレンに与えられている快感。
フレンにも、同じだけの嬉しさを恍惚感をあげられているなら…ユーリは、この行為が例え男同士だと理解されなくても、全く構わない。
「んっやぁ…も、ぅ…」
限界を伝えれば、フレンは腕の中で悶えるユーリにこれ以上ないほどの幸せそうな笑みを向けて。
「一緒に、イこうか」、と一層激しく奥の奥まで満たしていくのだ。
フレンも、搾り取るように締め付けてくるユーリの体内を堪能しようと、腰に手を添えてがつがつとソレをぶつける。
ユーリから上がる声も、余裕のない切羽詰ったものになっていって。
「あ、あぁああ――ッ」
「――くっ」
体内でフレンの熱が広がっていくのを感じながら、ユーリもフレンの腹に向けて己の熱を注いだのだった。
* * *
流れる滝の音だけが、部屋を満たして二人だけの空間を意識させる。
「…んで、どうしたんだよ、いきなり」
熱が引いて、その後の余韻に浸ってシーツに包まって。
フレンの腕を枕にしていたユーリは、安眠妨害の理由を尋ねた。
普段は、寝込みを襲う様な真似なんてしない。というよりも、されたのは今回が初めてだ。
そんなにシたかったのか、と疑問に思うのは当然で。
「んー…ユーリ不足で」
「は?」
「なんかもう、ユーリに会わないとってそればっかりだった」
なんだそれ、と怪訝そうに言われ、フレンは苦笑した。
本当に、ただユーリに触れたかっただけだった。しっかりやってしまった後には、なんだか言い訳がましいけれど。
己の腕に身を預けているユーリの、少し乱れてしまった黒髪ごとぎゅっと抱きしめて。
苦しいと胸を叩く腕にに構わず、いいにおいのする髪に顔をうずめた後、耳元で囁いた。
――ユーリ、大好きだよ
(この甘えんぼめ)
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初 エロが こんな 感じで す…!
リクエストされたモコモコ様のみお持ち帰り可です。
こ、こんな感じで良かった…で、しょうか…?
甘いのがご希望だったため、精一杯甘くしてみました。初エロだったため、なんだか力不足感が否めませんが…(汗)
少しでも甘い気持ちになっていただけたら幸いです。リクエストありがとうございました!
これからも、この辺境サイトをどうぞよろしくお願い致します。